About Jacques Cabaret

A drag queen is a character, usually a man, who dresses, in female gendered role for the purpose of entertaining or performing, whether singing or lip-synching and dancing.  They are not female inpersonaters; they are drag queens. 

Jacques Cabaret is one of the oldest drag queen venues in Boston, MA. I first went to Jacques Cabaret as a customer; it was the first time I'd been to a full drag show....I've had to return again and again to shoot them.

 

  Drag Queen ジャックス・キャバレーの夜

                                                                                                             廣見恵子

初めてDRAG QUEENのショーを観たのは、友人に連れて行かれたボストンにあるジャックス・キャバレーだった。ドアには粗末なネオン・サインが瞬き、ウオッカをたの むとプラステイックのカップが目の前に出てきた。
店内は薄暗く、一見して常連とわかる男性客、背が高く二の腕たくましい女性客、騒々しいだけのバチェラレット・パーテイー(結婚式前夜の新婦と、その友人 たちによるドンチャン騒ぎ)に混じって、私たちはショーが始まるのを待った。
ショーは衝撃的で、頭に稲妻が走ったように自分が興奮していくのを感じた。舞台の上での性表現は過激であり、滑稽であり、底知れなく明るかった。
DRAG QUEENたちはなんと不思議な存在感を持つのだろう。どぎついまでの個性的な出で立ち、惜しみなく露出する肉体美、嘲笑するかのようなセックス・トー ク。もしもこれらが通常の男性による舞台であれば、私はとても恥ずかしくて観ていられなかっただろうし、女性によるパフォーマンスならば、何とも言えない バツの悪さを感じたかもしれない。
DRAG QUEENたちのあっけらかんとした性へのアプローチと溢れるエネルギーは、私の持つ俗物的道徳観、羞恥心をことごとく打ち砕いてくれた。

撮影を通して、彼女たちの新たな一面もたくさん発見した。
舞台の上で客をこき下ろし、セックス・ジョークを連発するクリスの素顔は、はにかんだ笑顔を持つLLサイズ紳士服専門店の店長だった。「なに撮ってもいい けど……私が下着を替えている時はなしね。それが私とのルールよ」と言ったのは、最初に撮影の許可を得たジャックス・キャバレー伝説のDRAG QUEENミザリーだった。デストニーはいつもショー開始直前に出勤し、「私、取っちゃったから準備が簡単なの」と舌を出す。女装ウェイトレスのジョー ジョーは、最近女性と結婚した。
こうしてDRAG QUEENと親しくなるにつれ、私はどんどん彼ら(彼女ら)の世界にのめりこんでいったのだった。
私にとって写真とは「出会い」そのものであり、カメラは未知なる世界と出会うための秘密の扉を開ける鍵でもある。DRAG QUEENたちの自由でしたたかな生きざまは、私に進むべきひとつの方向性を示してくれたと同時に、写真を通した人生の新たな局面を与えてくれたと感じて いる。

日本語サイト http://gallery-bauhaus.com/090703_hiromi.html